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草壁シトヒ
くさかべしとひ
<趣味・得意分野>
アニメ:Netflix, DMM TV, Disney+, アマプラでジャンル問わず視聴。最近は韓流ドラマに帰着。

ゲーム:時間泥棒なRPGが大好物。最新作より、レトロなドット絵に惹かれる懐古厨。

マンガ:ジャンル問わず読みますが、バトル系と感動系が特に好き。泣けるシーンはすぐに語りたくなるタイプ。

「バブみ」の意味は変わった?元ネタと現在の使い方を徹底解説

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最近、SNSやテレビで「バブみ」という言葉を頻繁に耳にします。しかし、この言葉が使われる文脈によって、まったく逆の意味を持っていることに気づいているでしょうか。私がこの言葉の複雑な歴史と、現代における正しい使い方を徹底的に解説します。

言葉の意味を正しく理解することは、スムーズなコミュニケーションへの第一歩です。この記事を読めば、ジェンダーや世代によって異なる「バブみ」のニュアンスを完璧に把握できます。

オタクしか使わない言葉『オタク用語』一覧はこちら

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「バブみ」の意味は2つある|男女で異なる解釈

「バブみ」という言葉には、大きく分けて二つの意味が存在します。それは「自分が赤ちゃんになりたい」という受動的な願望と、「相手が赤ちゃんみたいだ」という能動的な感想です。

私がリサーチした結果、この違いは主に使用者の性別や属性によって生まれていることが分かりました。それぞれの視点から、具体的な意味を見ていきましょう。

男性の使うバブみ|母性を感じる

本来の意味における「バブみ」は、男性が年下の女性に対して使う言葉でした。これは、相手の女性から母性や包容力を感じ取り、自分が幼児退行して甘えたいという感情を表します。

この用法での主語はあくまで「自分」です。相手の女性が「バブ(赤ちゃん)」なのではなく、相手の母性に触れた「俺がバブになる」という心理状態を指しています。

たとえば、しっかり者の年下キャラクターに優しくされたときに「彼女にバブみを感じる」と表現します。これは「彼女にママになってほしい」と同義であり、深い癒やしを求める切実な叫びなのです。

女性の使うバブみ|赤ちゃんみたい

一方で、現在主流となっているのは女性が男性に対して使う用法です。こちらは文字通り、相手の男性が「赤ちゃんのように可愛い」ことや「守ってあげたい」と感じさせる様子を指します。

この場合、バブであるのは「相手」です。女性たちは、アイドルのふとした無防備な表情や、童顔な男性を見て、母性本能をくすぐられる瞬間にこの言葉を使います。

私が分析すると、ここには「推しを育てたい」「愛でたい」という能動的な愛情表現が含まれています。かつての意味とは主客が完全に逆転しており、これが誤解や混乱を招く原因となっています。

以下の表に、二つの意味の違いをまとめました。

特徴男性のバブみ(原義)女性のバブみ(新義)
視点俺がバブになりたい相手がバブに見える
対象年下の女性(二次元含む)男性アイドル、俳優
感情甘え、癒やし、受動的庇護欲、可愛い、能動的
意味強い母性を感じる幼児のような可愛さを感じる

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元ネタはガンダム?|言葉の由来と歴史

この不思議な言葉がどこから生まれたのか、その起源を探ると意外な事実に突き当たります。実は、国民的アニメ作品のキャラクター心理が深く関わっていると言われています。

私がこの言葉のルーツを深掘りすると、ネットスラング特有の言葉遊びと、オタク文化の教養が融合して生まれた経緯が見えてきました。

語源はオノマトペと接尾辞

言語学的に分解すると、「バブみ」は赤ちゃんの泣き声である「バブ」に、性質を表す接尾辞「~み」がついたものです。本来、「~み」は「深み」や「重み」のように形容詞につくのが一般的ですが、ネットスラングでは名詞や動詞にもつきます。

「わかりみ」や「つらみ」と同様に、断定を避けて柔らかいニュアンスにする効果があります。あえて幼児語を使うことで、社会的な責任から解放されたいという深層心理が反映されているのです。

オタク界隈での広まりとシャアの影響

「年下の少女に母性を求める」という倒錯した心理の元ネタとして、アニメ『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルが挙げられます。彼は死に際に、敵対していた少女ララァ・スンを「私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」と評しました。

大人の男性が少女に母性を求めるこの「シャア的な心理」が、ネット上のオタク層に共感を呼びました。そこから「オギャる(赤ちゃんになって泣く)」や「バブみ」という言葉が生まれ、定着していったのです。

私が考えるに、これは現代社会における男性の孤独やストレスが、形を変えて表出した現象とも言えます。強力なキャラクターですら母性を求めたという事実は、多くの男性にとって救いとなったのでしょう。

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現在の正しい使い方はどっち?|シーン別の判断基準

言葉の意味が変化した現在、どちらの意味で使うべきか迷うことがあるでしょう。結論から言えば、TPOに合わせて使い分けるのが最も賢い選択です。

私が推奨する、誤解を生まないための使い分けルールを紹介します。場面に応じた適切な「バブみ」を使いこなしましょう。

推し活や美容で使う場合

SNSや日常会話、特に推し活の文脈では、新しい意味である「赤ちゃんみたいに可愛い」を使うのが一般的です。K-POPアイドルや若手俳優を褒める際に「バブみがあって尊い」と言えば、共感を得られます。

また、美容業界では「バブみメイク」という言葉が定着しています。これは赤ちゃんの肌のような透明感や、あどけなさを演出するメイク方法を指します。

ここでは「母性」の意味は完全に消失しています。「ピュア」「無垢」「守りたくなる顔」という意味合いで使えば間違いありません。

誤用と言われないための注意点

一方で、古くからのネットユーザーやディープなオタク層と会話する場合は注意が必要です。彼らにとって「バブみ」はあくまで「母性を感じること」だからです。

男性キャラクターに対して「バブみがある」と言うと、「彼に母性がある(彼がママだ)」という意味に取られかねません。文脈が噛み合わなくなるリスクがあります。

私は、相手がどの世代やコミュニティに属しているかを見極めることが重要だと考えます。迷ったときは「バブみ」という言葉を避け、「赤ちゃんみたいで可愛い」や「母性を感じる」と言い換えるのも一つの手です。

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まとめ|言葉は変化し続ける

「バブみ」は、わずか数年の間に意味が180度転換した稀有な言葉です。男性の「甘えたい」願望から始まり、女性の「守りたい」願望へと変化しました。

私がこの記事で伝えたかったのは、どちらの意味が正しいかということではありません。言葉は生き物であり、使う人々の心を映し出す鏡だということです。

それぞれの「バブみ」を理解し、相手に合わせたコミュニケーションを楽しんでください。この言葉の背景を知ることで、現代のジェンダー観や心理も見えてくるでしょう。

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