私がこの記事を書いている2025年3月現在、ネット上で『ブラウンダスト2』がサービス終了するという噂がささやかれています。結論から申し上げますと、この噂は完全にデマであり事実に反します。
なぜこのような根拠のない噂が流れてしまったのか、不安に思う方も多いでしょう。私が運営会社の決算資料や公式発表を徹底的に調査した結果、サービスは極めて健全であり、むしろ成長軌道にあることが分かりました。
本記事では、なぜ終了説が流れたのかという原因と、サービスが継続する確固たる証拠を分かりやすく解説します。
ネット上でサービス終了が噂された3つの主な原因
ここからは、なぜ事実無根の噂が広まってしまったのか、その発生源について解説します。噂の出所を知ることで、不安は解消されるはずです。
ニュースサイトの記事配置による情報の混同
一つ目の原因は、ゲーム情報サイトにおける記事の表示レイアウトにあります。2025年12月、多くのモバイルゲームがサービス終了を発表し、まとめ記事が作られました。
一方で同時期に、『ブラウンダスト2』はコミックマーケットへの出展という明るいニュースを発表しています。これらの対照的な記事がランキングや関連記事で隣り合わせに表示されたため、視覚的な誤認が起きました。
私が実際にサイトを確認した際も、「サービス終了」という文字と「ブラウンダスト2」の画像が同時に目に入る状況でした。詳細を読まずに見出しだけを見たユーザーが、誤った情報を拡散してしまったといえます。
Steam版リリースの公式キャンセル発表
二つ目の原因は、PCプラットフォーム「Steam」での配信計画が白紙になったことです。運営チームは2025年12月に「Steamリリースの公式キャンセル」を発表しました。
この「キャンセル」という強い言葉が、ゲーム自体の開発中止と混同されました。特に海外の掲示板や翻訳サイトを経由する過程で、情報が正確に伝わらなかった側面があります。
「キャンセル」という言葉の独り歩き
英語圏のコミュニティでは「Release Officially Cancelled」という表現が使われました。これが日本のまとめサイトなどで「ブラウンダスト2 キャンセル(終了)」といった短縮された見出しで広まりました。
実際にはSteamという特定の場所での配信をやめただけで、ゲーム自体の運営には何の影響もありません。言葉のインパクトだけが先行し、内容が歪んで伝わった典型例です。
開発中止と混同された経緯
Steamでのリリース中止は、一般的にプロジェクトの失敗と見なされがちです。そのため、事情を知らない層が「運営が苦しいのではないか」と勘違いしました。
しかし、これはあくまでプラットフォーム戦略の変更に過ぎません。ゲームそのものの終了とは全く別の話です。
メンテ延長と接続障害による不安の増幅
三つ目の原因は、タイミング悪く発生した技術的なトラブルです。2025年12月、外部ネットワークの不具合により一部ユーザーがショップにアクセスできない障害が起きました。
加えて、過去にメンテナンス時間が大幅に延長された経験もユーザーの不安を煽りました。これらの事象が重なり、「運営の体力が落ちているのではないか」という憶測を呼びました。
ブラウンダスト2がサービス終了しない確実な根拠
不安要素を整理したところで、次はサービスが続くと言い切れる証拠を提示します。私が集めた客観的なデータを見れば、運営状況が順調であることは明白です。
運営会社NEOWIZの決算は黒字で絶好調
最も信頼できる証拠は、運営会社NEOWIZが公開している財務諸表です。2025年第3四半期の決算資料によると、モバイルゲーム部門の売上は前年比で約28%も増加しています。
この成長を牽引しているのが、他ならぬ『ブラウンダスト2』です。会社全体の利益に大きく貢献している「稼ぎ頭」のタイトルを終了させる理由は、経営的な観点から見てあり得ません。
さらに、「繰延収益」という会計上の数字も増加傾向にあります。これはユーザーが継続的に課金し、ゲームを楽しんでいることを示す数値であり、サービスの健全性を裏付けています。
2026年以降のロードマップが公開済み
開発チームは、2026年に向けた具体的な開発計画をすでに発表しています。ストーリーパック20のリリースや、新章の開幕が明言されています。
もし終了が近いのであれば、新たな物語を作るための投資は行いません。特に、物語の序盤を改善して新規ユーザーを取り込もうとする動きは、長期運営を見据えている何よりの証拠です。
- ストーリー新章|2026年初頭に公開予定
- シナリオ改修|新規ユーザー向けに序盤の体験を向上
- 主人公の帰還|ユースティアを中心とした新展開
大規模なプロモーションへの継続投資
サービス終了間際のゲームは、広告宣伝費を削減するのが一般的です。しかし、『ブラウンダスト2』は逆の動きを見せています。
コミックマーケットへの企業出展や、有名コスプレイヤーを起用した宣伝には多額の費用がかかります。これだけの予算を投じることができるのは、今後も収益が見込めると判断しているからです。
Steam版の中止は「攻めの撤退」である理由
Steam版の中止をネガティブに捉える必要はありません。私が分析したところ、これはゲームの魅力を守るための賢明な判断です。
プラットフォームの表現規制との衝突
Steamは、アニメ調のキャラクターに対する表現規制が非常に不透明です。運営チームは、ゲームの核心である魅力的なキャラクター表現を守るために、Steamの厳しい審査基準に合わせることを拒否しました。
無理に修正を加えてリリースすれば、既存のファンを失望させることになります。プラットフォームを広げることよりも、作品のクオリティを維持することを選んだといえます。
独自クライアントでの運営メリット
Steamを通さずに独自のPC版を提供することには、大きなメリットがあります。以下に、Steam版と独自クライアントの違いをまとめました。
| 項目 | Steam版(中止) | 独自PCクライアント(稼働中) |
|---|---|---|
| 手数料 | 売上の約30%を徴収 | 手数料がかからない |
| 表現規制 | 厳格で不透明な審査あり | 自社の基準で自由に表現できる |
| 更新速度 | 審査待ちの時間が発生 | 即時にアップデートできる |
このように、独自クライアントの方が利益率が高く、自由な運営ができます。Steamへの依存を避けることで、より筋肉質な経営体質になったと評価できます。
まとめ|ブラウンダスト2は今後も成長を続ける
今回解説した通り、『ブラウンダスト2』のサービス終了説は完全なデマです。情報の行き違いや誤解が重なっただけであり、心配する必要はありません。
運営会社の業績は好調であり、2026年以降の開発計画もしっかりとしています。Steam版の中止も、ゲームの魅力を損なわないための前向きな決断でした。
私たちは惑わされることなく、公式からの情報を信じてゲームを楽しみましょう。今後は公式の「開発者ノート」をチェックすることをおすすめします。

