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草壁シトヒ
くさかべしとひ
<趣味・得意分野>
アニメ:Netflix, DMM TV, Disney+, アマプラでジャンル問わず視聴。最近は韓流ドラマに帰着。

ゲーム:時間泥棒なRPGが大好物。最新作より、レトロなドット絵に惹かれる懐古厨。

マンガ:ジャンル問わず読みますが、バトル系と感動系が特に好き。泣けるシーンはすぐに語りたくなるタイプ。

コミックマーケット107(C107)の歩き方完全ガイド【初心者向け】

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コミックマーケット107の攻略ガイド

2025年の年末を締めくくる一大イベント、コミックマーケット107(C107)の開催が迫ってきました。世界最大規模の同人誌即売会であるこの場所は、単なるオタクイベントの枠を超え、日本のクリエイティブ文化の最前線です。

私が長年このイベントに参加し続けてきた経験から断言できるのは、事前の準備こそが勝敗を分けるということです。特に今回は会場の一部が使えない変則的な運用や、チケットシステムの複雑化など、初心者にはハードルが高い要素が含まれています。

この記事では、私がC107を快適に回るためのノウハウを余すところなくお伝えします。

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タップできる目次

C107の開催概要と「東1-3ホール」不在の影響

コミックマーケットは毎回少しずつルールや環境が変わりますが、今回は特に会場の使い方が特殊です。変化に対応できなければ、目的のサークルに辿り着く前に体力を消耗してしまうでしょう。

2日間開催の日程とサークル・企業の配置

今回のC107は2025年12月30日(火)と31日(水)の2日間開催となります。以前のような3日間や4日間開催ではないため、参加者の密度が非常に高くなることが予想されます。

開催時間とエリアごとの終了時間の違い

サークル参加と一般参加は両日ともに10時30分から始まりますが、終了時間はエリアによって異なります。サークルエリアは16時に閉まりますが、企業ブースは初日のみ17時まで開催される予定です。

この1時間の差は、サークルを回り終えた人が企業ブースへ流れるための重要な時間差となります。初心者はこの時間を利用して、効率よく会場全体を楽しむ計画を立てるべきです。

企業ブースは南展示棟への定着が確定

かつては仮設会場などに追いやられることもあった企業ブースですが、今回は「南展示棟(南1〜4ホール)」への配置が決まっています。南展示棟は空調が効いており快適ですが、メインのサークルエリアからは距離があるため注意が必要です。

大手出版社である秋田書店なども南ホールに出展するため、企業エリアはかなりの熱気になるでしょう。自分の目当てが「同人誌」なのか「企業グッズ」なのかで、朝並ぶべき待機列の位置が大きく変わります。

東展示棟の一部使用不可による混雑回避術

今回の会場構成で最も警戒すべき点は、東展示棟のメイン部分である「東1〜3ホール」が使用リストに含まれていないことです。資料によると使用されるのは「東4〜8ホール」となっており、広大なスペースが一部欠落した状態で開催されます。

サークル配置の変更点と移動の注意点

約2万6000平方メートルもの面積が使えないため、サークル配置や通路の幅にしわ寄せがいくはずです。これまで「壁サークル」と呼ばれていた大手サークルの配置場所が、今回は西ホールや南ホールに分散されるケースも考えられます。

従来の経験則に頼らず、Webカタログで必ず最新の配置図を確認してください。東ホールから西・南ホールへの移動は、通常時でも20分以上かかることがあるため、移動時間を多めに見積もったスケジュールが必要です。

待機列形成場所の戦略的な選択

会場のキャパシティが減っているにもかかわらず参加人数が変わらなければ、人口密度は必然的に高まります。東展示棟付近の待機列は特に過酷な圧縮状態になるリスクが高いです。

あえて西展示棟側の待機列を選ぶことで、比較的スムーズに入場できる場合があります。自分の体調と目的地の優先順位を天秤にかけ、無理のないルートを選んでください。

複雑化するチケットシステムと入手方法

現在のコミケは完全な事前チケット制であり、当日ふらっと会場に行っても中に入ることはできません。チケットの種類によって入場できる時間が決まっており、それが一日の成果を大きく左右します。

入場時間で分かれるチケットの種類とメリット・デメリット

チケットは「時間を買う」という性質を持っており、早く入れるチケットほど高額で入手難易度が高いです。それぞれのチケットには明確なメリットとデメリットが存在するため、自分の目的に合わせて選ぶ必要があります。

ここでは各チケットの特徴を表と箇条書きで整理します。

チケット種別入場開始価格(税込)入手方法
アーリー入場開場前高額変動抽選(TicketPay)
午前入場10時30分1,210円先着(アニメイト等)
午後入場12時30分440円先着(アニメイト等)

アーリー入場チケット

  • メリット|一般開場前に入場できるため、人気サークルの新刊を確実に手に入れやすいです。誰よりも早く会場の空気を味わえる特権があります。
  • デメリット|価格が高く、抽選倍率が極めて高いため入手自体が困難です。当選しても早朝からの待機が必要で体力を消耗します。

午前入場チケット

  • メリット|価格が手頃で、開場時刻に合わせて入場できるバランスの良いチケットです。多くの一般参加者がこのチケットを利用します。
  • デメリット|販売は先着順であり、人気の日程はすぐに売り切れるリスクがあります。開場直後は非常に混雑するため、入場までに時間がかかります。

午後入場チケット

  • メリット|440円と非常に安価で、朝早くから並ぶ必要がありません。混雑のピークを過ぎてからゆったりと会場を回ることができます。
  • デメリット|入場開始が12時30分であるため、人気サークルの頒布物は完売している確率が高いです。あくまで雰囲気を楽しむためのチケットといえます。

アーリー入場と更衣室先行は抽選必須

アーリー入場チケットと更衣室先行入場チケットは、TicketPayを通じた抽選販売のみとなります。2025年11月中旬から申し込みが始まり、12月上旬には結果が出ますが、当選確率は非常に低いです。

もし落選してしまった場合は、すぐに気持ちを切り替えて午前入場チケットの確保に動くべきです。二次流通サイトでは数万円で取引されることもありますが、トラブルの元となるため正規ルート以外での購入は避けてください。

午前入場と午後入場で異なるコストパフォーマンス

午前入場チケットは1,210円、午後入場チケットは440円と価格差がありますが、得られる体験は全く別物です。目当ての作品があるなら午前チケット一択ですが、観光気分なら午後チケットで十分楽しめます。

午後チケットは12月6日からアニメイトなどで販売されます。ライト層や午後から参加する友人の分として確保しておくのも一つの手です。

購入スケジュールとデジタル手続きの重要性

チケット購入はすべてオンラインや店頭での事前手続きが必要で、アナログな当日券売場は存在しません。発売日を逃すと参加権を失うことになるため、スケジュール管理が命です。

アニメイト等での事前確保が必要な理由

リストバンド型の参加証はアニメイトやとらのあな、メロンブックスで購入できますが、在庫には限りがあります。特に1日目の午前入場チケットは需要が集中するため、発売開始直後に確保することをおすすめします。

リストバンドは日付と午前・午後で色が分かれており、買い間違えると当日入場できません。購入時には「1日目の午前」であることを必ず再確認してください。

転売チケットのリスクと正規ルートの推奨

人気チケットは高額転売の対象になりますが、運営側も本人確認などの対策を強化しています。転売チケットをつかまされると、最悪の場合入場を拒否される上に返金もされないという事態になりかねません。

正規のルートでチケットを手に入れることが、自分自身を守り、イベントを存続させるための最大の貢献です。健全な参加者としてルールを守りましょう。

参加者が知っておくべき物流と装備の準備

コミケは「戦場」と形容されることがありますが、それは比喩ではなく、それだけの準備と装備が必要だという意味です。特に今回は物流業界の規制強化が、参加者のスケジュールに大きく影響しています。

サークル参加者が直面する2024年問題

サークル参加者にとって今回のC107は、創作活動以外のロジスティクス面で厳しい戦いを強いられます。物流業界の労働時間規制、いわゆる「2024年問題」の影響で、搬入スケジュールが大幅に前倒しされているからです。

搬入締め切りが早いことへの対策

宅配便搬入の受付期間は開催の3週間前、12月8日までと非常に早く設定されています。これに合わせて原稿を仕上げ、印刷所に入稿しなければならないため、実質的な締め切りは例年よりも早まっています。

このスケジュールを過ぎてしまうと、当日に大量の在庫を手持ちで運ぶという地獄を見ることになります。余裕を持った進行管理が、当日の笑顔を守る鍵となります。

作業員証の枚数減による人員配置の工夫

以前は1スペースにつき3枚配布されていたサークル入場証(作業員証)が、現在は2枚に削減されています。これにより、売り子を頼む場合や交代要員を確保する場合の人員繰りが非常にシビアになりました。

必要であれば一般入場チケットを購入してスタッフを追加するなど、事前の根回しが必要です。当日のオペレーションが崩壊しないよう、人員計画は綿密に立ててください。

一般参加者の装備と企業ブースの攻略法

一般参加者もまた、広大な会場を歩き回るための装備と情報収集を怠ってはいけません。特に企業ブースの商品は争奪戦になりますが、賢い買い方を知っていればリスクを減らせます。

ハイブリッド販売を活用した完売回避

最近の企業ブース出展社、例えばGiftなどは、会場販売と同時にオンラインでの事後通販や同時通販を行う「ハイブリッド展開」を行っています。会場限定品でない限り、無理に並ばずに通販を利用する方が賢明な場合も多いです。

事前に企業の特設サイトをチェックし、「会場限定」か「通販あり」かを見極めてください。通販を活用すれば、浮いた時間を他のサークルを回るために使えます。

長距離移動に耐えうる足元と体調管理

東ホールから南ホールへの移動や、コンクリートの上での長時間の待機は足腰に強烈な負担をかけます。履き慣れたスニーカーと、寒暖差に対応できる脱ぎ着しやすい服装は必須です。

冬のコミケは外は極寒、中は熱気で汗だくという過酷な環境です。汗冷えを防ぐための機能性インナーを着用し、水分補給を忘れないようにしましょう。

まとめ|2025年の締めくくりを最高のものにするために

C107は会場の一部閉鎖やチケット制度の複雑化など、参加者にとって試される要素が多い開催回となります。しかし、適切な情報収集と早めの準備を行えば、これほど熱量を感じられる場所は他にありません。

この記事で紹介したポイントを押さえ、万全の状態で当日の朝を迎えてください。あなたのC107が素晴らしい思い出になることを願っています。

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