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草壁シトヒ
在宅勤務の趣味ブロガー
<趣味・得意分野>
アニメ:Netflix, DMM TV, Disney+, アマプラでジャンル問わず視聴。最近は韓流ドラマに帰着。

ゲーム:時間泥棒なRPGが大好物。最新作より、レトロなドット絵に惹かれる懐古厨。

マンガ:ジャンル問わず読みますが、バトル系と感動系が特に好き。泣けるシーンはすぐに語りたくなるタイプ。

X(旧Twitter)の『推しワード』使いこなし術!ファン同士の絆を深めよう

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X(旧Twitter)は、私たちの「推し活」において中心的な役割を担っています。そこでは日々、特定のアイドルやキャラクター、VTuberなどを応援する中で、「推しワード」と呼ばれる特別な言葉たちが生まれています。

私が考えるに、これらの言葉は単なるファンの隠語ではなく、感情を共有し、コミュニティの絆を深め、時には自分自身を表現する大切なツールです。Xのリアルタイム性やハッシュタグ文化は、「推しワード」が生まれ、広まり、変化していく上で非常に重要な土壌となっています。

この記事では、Xで使われる「推しワード」を徹底解説し、ファン同士の絆をさらに深める使いこなし術をご紹介します。

タップできる目次

X(旧Twitter)における主要な日本語「推しワード」解説

Xでは、ファンが「推し」への熱い想いを表現し、分かち合うために、実に多彩な日本語の「推しワード」が飛び交っています。これらの言葉は、ファン同士の連帯感を高め、独自の文化を形作る上で欠かせないものです。私が日々Xを見ていても、新しい言葉が生まれては消えていく様子は興味深いです。

感情表現系ワード|推しの魅力や出来事に対するファンの心の動き

「推し」に対するファンの感情は、既存の言葉だけでは言い表せないほど強く、複雑です。そのため、ファン特有の心の昂ぶりを的確に捉え、共有するための独自の感情表現系ワードが生まれています。

「尊い」(Toutoi) 及びその派生語 (例|てぇてぇ – Teetee)

「尊い」は、推しの存在や行動に対して抱く「素晴らしい」「感動した」「言葉にできないほどの強い肯定的感情」を表す最大級の賛辞です。推しのパフォーマンス、ビジュアル、発言、存在そのものなど、心が強く揺さぶられた瞬間に使います。2014年頃からオタク的用法が見られるようになりました。

「てぇてぇ」(Teetee) は「尊い」が変化したもので、よりくだけた表現です。特にVTuberファンの間で、VTuber同士の微笑ましいやり取りやキャラクターの純粋な魅力に対し、「心が浄化されるような感覚」を表す際に多用されます。「SNS流行語大賞2023」にもノミネートされました。

  • Xでの使用例
    • 「今日の推しの笑顔、尊すぎて無理… #推しが尊い」
    • 「この二人のコラボ配信てぇてぇ…心が浄化される」

「しんどい」(Shindoi)|ポジティブな意味での限界

「しんどい」は本来ネガティブな言葉ですが、「推し活」ではポジティブな意味で使われます。推しの魅力が強すぎて感情が追いつかず、胸が苦しくなるほどの昂ぶりを表します。「尊い」と似ていますが、より感情のキャパシティを超えた衝撃や圧倒されている感覚を強調する時に使います。

  • Xでの使用例
    • 「新曲のMV、推しのビジュアルが良すぎてしんどい…リピートが止まらない」
    • 「ファンサもらった…しんどい…生きててよかった」

「無理」(Muri)|感情の極致

「無理」も「しんどい」と同様に、推しの圧倒的な素晴らしさや予想外の展開、感動的な出来事に対し、「もう耐えられない」「言葉にならない」といった感情の極致を表します。「尊い」や「しんどい」と組み合わせて感情の強さをさらに強調する形で使われることも多いです。

  • Xでの使用例
    • 「推しのウィンク、無理、かわいすぎる…」
    • 「この展開は予想してなかった、無理、最高か…?」

「エモい」(Emoi)|感動や郷愁を誘う感情

「エモい」は英語の “emotional” が語源で、感動的、叙情的、懐かしいといった、一言では表現しにくい複雑で感傷的な感情を表す際に用います。推しのパフォーマンスや楽曲、作品の世界観、ファン同士で共有する思い出など、心を揺さぶる何かに対して使われます。

  • Xでの使用例
    • 「昔の映像見返してたらエモい気持ちになった」
    • 「この曲の歌詞と推しの歌声がエモすぎる」

「解釈一致」(Kaishaku Itchi)|理想と現実の合致

「解釈一致」は、ファンが抱いている推しの理想像やキャラクター解釈と、実際の推しの言動や公式からの供給(イラスト、物語の展開など)が完璧に合致した際に感じる、強い喜びや深い納得感を表す言葉です。ファンが推しに対して深い知的・感情的投資を行っていることの現れと言えます。

  • Xでの使用例
    • 「今日の推しのMC、完全に解釈一致で泣いた」
    • 「この公式イラスト、解釈一致すぎて拝むしかない」

「語彙力が死ぬ」(Goiryoku ga Shinu) / 「言葉にできない」(Kotoba ni Dekinai)|感動のあまりの失語

「語彙力が死ぬ」や「言葉にできない」は、推しの魅力があまりにも強烈で、その素晴らしさを表現するための適切な言葉が見つからず、あたかも語彙力を失ってしまったかのような状態を表します。「尊い」「しんどい」「無理」といった感情が極限に達した結果として生じる感覚とも解釈できます。

  • Xでの使用例
    • 「推しの新衣装、美しすぎて語彙力が死んだ…」
    • 「感謝しかない…もう言葉にできない…」

「〇〇しか勝たん」(Marumaru shika katan)|最強の推し表現

「〇〇しか勝たん」は、「〇〇が一番良い」「〇〇が最高である」という意味で、自分の推しや好きなものが他の何よりも圧倒的に優れていると強調する、非常に強い肯定表現です。元々は女性アイドルファンの間で使われ始め、2019年頃からSNSを中心に若者の間で広く流行しました。

  • Xでの使用例
    • 「やっぱりうちの推ししか勝たん!」
    • 「このコンビしか勝たん!」

「草」(Kusa) / 「w」|笑いの表現

「草」や「w」はインターネットスラングの一つで、面白い場面や発言に対する笑いを表します。「www」という表記が草が生えているように見えることから「草」と表現されるようになりました。特にVTuber界隈では、配信中のコメントとして基本的な表現の一つとして定着しています。

  • Xでの使用例
    • 「今の推しの天然発言、草」
    • 「www不可避」

行動・状況表現系ワード|ファンの活動や推しを取り巻く状況

「推し活」は、単なる鑑賞に留まらず、ファンによる積極的な行動を伴うことが多いです。それに伴い、ファンの具体的な活動内容や、推しを取り巻く状況を示す独自の言葉が生まれています。これらの言葉は、ファン活動の多様な側面を捉え、ファン同士の情報共有や連携を円滑にします。

「供給」(Kyokyu)|推しからの公式情報やコンテンツ

「供給」とは、推しに関する新しい情報、画像、動画、グッズ販売、イベント開催の告知など、公式からファンへ提供されるあらゆるコンテンツや情報を指します。ファンにとってこれらの「供給」は、活動のモチベーションを維持し、喜びを感じるための重要な糧となります。

  • Xでの使用例
    • 「公式からの供給過多で嬉しい悲鳴!」
    • 「供給ありがとう…これでまた頑張れる」

「推し事」(Oshigoto) / 「推し活」(Oshikatsu)|推しを応援する活動全般

「推し事」や「推し活」は、「推しを応援するための活動」全般を指す包括的な言葉です。具体的には、グッズの購入、イベントへの参加、SNSでの情報発信やファンアート制作、聖地巡礼など、その範囲は非常に広いです。「推し事」という表現は、「お仕事」と掛けて、ファン活動への献身やある種の義務感をユーモラスに表現する際に用いられることもあります。

  • Xでの使用例
    • 「明日は推し事のために有給取得!」
    • 「週末は推し活で忙しいけど幸せ」

「布教」(Fukyo)|推しの魅力を広める活動

「布教」とは、自身の「推し」の魅力や、関連する作品の素晴らしさを他者に熱心に伝え、新たなファンを獲得しようとする行為を指します。元々は宗教用語ですが、ファンカルチャーにおいては、自らの信じるものの価値を広めたいという熱意を表す言葉として転用されています。

  • Xでの使用例
    • 「この神曲、みんなに布教したい!」
    • 「友達に推しを布教したら見事にハマってくれた」

「積む」(Tsumu)|グッズやCDの大量購入

「積む」とは、イベント参加券の抽選権利、限定特典、あるいは特定のメンバーのトレーディングカードなどを目当てに、CDや関連グッズを大量に購入する行為を指します。単純に売り上げに貢献したいという動機も含まれる場合があります。

  • Xでの使用例
    • 「推しのサイン会のためにCD積んだ」
    • 「今回のラキドロ(ランダムトレーディングカード)可愛すぎて積むしかない」

「現場」(Genba)|イベント会場

「現場」とは、ライブ、コンサート、ファンミーティング、舞台、握手会など、ファンが「推し」に直接会うことができる、あるいはそのパフォーマンスを体験できるイベントが開催される物理的な場所を指します。

  • Xでの使用例
    • 「明日の現場楽しみ!」
    • 「今日の現場でフォロワーさんと会えた」

「エンカ」(Enka)|エンカウント、ファン同士が会うこと

「エンカ」とは、「エンカウント(encounter)」の略語です。主にXなどのSNS上で知り合ったファン同士が、ライブやイベントの「現場」などで実際に顔を合わせることを指します。

  • Xでの使用例
    • 「今日のライブでFFさん(フォロー・フォロワーの関係にある人)とエンカしませんか?」
    • 「初エンカ緊張したけど楽しかった!」

「ファンサ」(Fansa)|ファンサービス

「ファンサ」とは、「ファンサービス(fan service)」の略です。推しがファンに向けて行う、通常のパフォーマンス以上の特別な対応やアピールを指します。具体的には、ライブ中に特定のファンに目線を送る、手を振る、指差しをする、サインボールを投げる、メッセージに応えるといった行動が含まれます。

  • Xでの使用例
    • 「今日のライブで推しから確定ファンサもらった!」
    • 「ファンサの神対応に感謝」

コミュニティ・関係性ワード|ファン同士や推しとの関係性

「推し活」は個人で楽しむ活動であると同時に、ファン同士の繋がりや、推しとの独特な関係性の中で展開されます。これらの関係性を表現し、コミュニティ内での自分の立ち位置や他者との関わり方を調整するために、専門的な言葉が用いられています。

「同担」(Dotan)|同じ推しを持つファン

「同担」とは、自分と全く同じ人物やキャラクターを「推し」として応援しているファンのことを指します。この言葉は、ファン同士が共通の対象への熱意を共有し、連帯感を育む基盤となる一方で、時に複雑な感情や競争意識を生むこともあります。

  • Xでの使用例
    • 「同担の友達と推しについて語り合うのが好き」
    • 「この気持ち、同担ならわかってくれるはず」

「同担拒否」(Dotan Kyohi)|同じ推しのファンとの交流を望まないスタンス

「同担拒否」とは、同じ「推し」を持つ他のファン(同担)との交流や、場合によってはその存在自体を快く思わず、積極的に避けるというスタンスを表明する言葉です。Xのプロフィール欄にこのスタンスを明記するユーザーも多いです。

  • Xでの使用例
    • 「プロフィール必読|〇〇担ですが同担拒否です」
    • 「同担拒否にご理解ください」

「他担」(Tatan)|異なる推しを持つファン

「他担」とは、自分とは異なる人物やキャラクターを「推し」として応援しているファンのことです。「同担拒否」を表明しているファンが、「他担のファンとは積極的に交流したい」という意向を示す際などにも用いられます。

  • Xでの使用例
    • 「他担さん大歓迎です!気軽に絡んでください」

「箱推し」(Hako-oshi)|グループ全体を応援するスタイル

「箱推し」とは、アイドルグループやアニメ作品などの複数のメンバーやキャラクターがいる場合に、特定の一人に限定せず、そのグループや作品の登場人物全体を等しく応援するスタイルを指します。

  • Xでの使用例
    • 「私は〇〇(グループ名)箱推しです!みんな大好き!」
    • 「〇〇寄りの箱推し」

「単推し」(Tan-oshi)|特定の一人のみを応援するスタイル

「単推し」とは、グループ内に複数のメンバーがいる場合でも、特定の一人のメンバーだけを熱心に応援するスタイルを指します。「箱推し」の対義語として用いられることが多いです。

  • Xでの使用例
    • 「〇〇くん単推しです。彼だけを応援しています」

「リアコ」(Riako)|推しにリアルな恋愛感情を抱くこと

「リアコ」とは、「リアルに恋してる」の略語です。ファンとしての応援の気持ちを超えて、推しに対して現実の恋愛対象として好意を抱いている状態を指します。

  • Xでの使用例
    • 「推しにリアコ拗らせてる」
    • 「リアコなので同担さんごめんなさい」

「FF」(Efu Efu)|フォロー・フォロワーの関係

「FF」とは、Xにおける「フォロー(Follow)」と「フォロワー(Follower)」の相互関係、またはその関係にあるユーザーを指す言葉です。「FF外」はフォロー関係にないユーザーを指し、コミュニケーションの際に「FF外から失礼します」といった前置きが使われることがあります。

  • Xでの使用例
    • 「FFさんいつもありがとう」
    • 「FF外から失礼します」

「古参」(Kosan)|古くからのファン

「古参」とは、推しやグループがデビューした当初や活動初期など、かなり以前から応援し続けているファンのことを指します。コミュニティ内での知識量や経験の豊富さから、ある種の発言力を持つこともありますが、それをひけらかす行為は敬遠される傾向もあります。

  • Xでの使用例
    • 「古参ファンしか知らないエピソード」
    • 「古参アピするつもりはないけど…」

ハッシュタグ・定型句|X特有のコミュニケーション形式

Xのプラットフォーム特性を活かしたハッシュタグや定型句は、「推し活」におけるコミュニケーションを効率化し、特定の目的を持った情報発信や検索を容易にします。

「#〇〇推しと繋がりたい」|ファン同士の繋がりを求める

「#〇〇推しと繋がりたい」は、自分と同じ「推し」を持つファンや、同じジャンルを好む人々とX上で繋がりたいという意思表示をする際に使用される代表的なハッシュタグです。新たなファン仲間を見つけるための重要な手段となっています。

  • Xでの使用例
    • 「〇〇(推しの名前)推してます! #〇〇推しと繋がりたい RT中心に回ります」

「#FA」(Fan Art)|ファンアート投稿

「#FA」は、「ファンアート(Fan Art)」の略語で、ファンが制作した「推し」のイラストや漫画、小説などを投稿する際に使用される国際的にも通用するハッシュタグです。

  • Xでの使用例
    • 「推しの誕生日なのでFA描きました! #FA #推しの名前」

「#切り抜き」(Kirinuki)|動画の一部を編集して共有

「#切り抜き」は、主にVTuberやゲーム実況者の長時間にわたるライブ配信の中から、特に面白い部分や重要な発言、感動的なシーンなどを短く編集した動画、またはそうした動画を投稿する際に用いられるハッシュタグです。

  • Xでの使用例
    • 「今日の神回、早速切り抜きしました! #切り抜き #VTuber名」

「#推し活」(Oshikatsu)|推し活全般の投稿

「#推し活」は、「推し」を応援するあらゆる活動に関連する投稿に幅広く使用されるハッシュタグです。購入したグッズの写真、イベント参加の報告、推しへの愛を語るツイートなど、多岐にわたります。

  • Xでの使用例
    • 「今日は推しの誕生日!ケーキでお祝い🎂 #推し活」
    • 「推し色のグッズ集めるの楽しい #推し活」

「実況ツイート」(Jikkyo Tweet)|ライブ配信や番組視聴時のリアルタイム投稿

「実況ツイート」とは、テレビ番組、アニメ、スポーツ中継、ライブ配信などを視聴しながら、その感想や状況、興奮などをリアルタイムでXに投稿する行為です。多くの場合、番組公式ハッシュタグやイベント固有のハッシュタグが用いられます。

  • Xでの使用例
    • 「(番組名)始まった!リアタイ実況します! #番組名」
    • 「推し登場シーンで叫んだ #ライブ実況」
推しワード読み方主な意味Xでの使用例
感情表現
尊いとうとい素晴らしい、感動的、言葉にできないほどの強い肯定的感情「推しの笑顔が尊い」
てぇてぇてぇてぇ「尊い」のくだけた表現、VTuber同士の微笑ましいやり取りなど「この二人の絡みてぇてぇ」
しんどいしんどい(ポジティブな意味で)推しの魅力が強すぎて感情が処理しきれない、胸が苦しい「推しの新曲、良すぎてしんどい」
無理むり(ポジティブな意味で)感情の昂ぶりが限界に達し、耐えられない、言葉にならない「推しのファンサ、無理、召された」
エモいえもい感動的、叙情的、懐かしいなど、言葉にしにくい複雑な感情「このシーン、エモすぎて泣いた」
解釈一致かいしゃくいっち推しの言動や公式描写が自分の理想のイメージと完璧に一致した際の喜びや納得感「今日の公式供給、解釈一致!」
語彙力が死ぬごいりょくがしぬ推しが素晴らしすぎて表現する言葉が見つからない状態「美しすぎて語彙力が死んだ」
〇〇しか勝たんまるまるしかかたん〇〇が一番良い、〇〇が最高、という強い肯定「やっぱり推ししか勝たん!」
草 / wくさ / わら笑い、面白い「その発言は草」「www」
行動・状況
供給きょうきゅう推しに関する公式からの新しい情報やコンテンツ「公式からの供給に感謝」
推し事 / 推し活おしごと / おしかつ推しを応援する活動全般「週末は推し活に全力」
布教ふきょう推しの魅力を他人に伝え、ファンになってもらおうとする行為「友人に推しを布教中」
積むつむ特典などを目当てにCDやグッズを大量購入すること「イベントのためにCDを積む」
現場げんばライブやイベントが開催される場所「明日の現場が楽しみ」
エンカえんか(エンカウントの略)ファン同士がイベント会場などで実際に会うこと「今日エンカしませんか?」
ファンサふぁんさ(ファンサービスの略)推しがファンに行う特別な対応「推しからファンサもらった!」
コミュニティ・関係性
同担どうたん自分と同じ推しを持つファン「同担の友達と語りたい」
同担拒否どうたんきょひ同じ推しのファンとの交流を望まないスタンス「〇〇担/同担拒否」
他担たたん自分と異なる推しを持つファン「他担さんも歓迎」
箱推しはこおしグループ全体を応援するスタイル「〇〇(グループ名)箱推し」
単推したんおし特定の一人のみを応援するスタイル「〇〇くん単推し」
リアコりあこ(リアルに恋してるの略)推しに現実の恋愛感情を抱くこと「推しにリアコ中」
FFえふえふ(フォロー・フォロワーの略)Xでの相互フォロー関係「FFさんいつもありがとう」
古参こさん古くからのファン「古参ファンならではの情報」
ハッシュタグ・定型句
#〇〇推しと繋がりたい#まるまるおしとつながりたい同じ推しのファンと繋がりたい時に使うハッシュタグ「#俳優A推しと繋がりたい」
#FA#えふえー(ファンアートの略)ファンアート投稿時に使うハッシュタグ「#FA #キャラ名」
#切り抜き#きりぬき動画の一部を編集して共有する際に使うハッシュタグ「神回の #切り抜き」
#推し活#おしかつ推し活全般の投稿に使うハッシュタグ「今日の #推し活 報告」

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X(旧Twitter)で見られる英語圏・国際的な「推しワード」

日本のポップカルチャーは世界中で愛されており、Xは国際的なファンコミュニティが交流する場となっています。そのため、英語圏のファンが使う独自の「推しワード」や、日本語由来の言葉が国際的に使われる現象が見られます。私が海外のファンの投稿を見ていると、文化の違いが言葉にも表れていて面白いです。

代表的な英語スラングとそのニュアンス

英語圏のファンコミュニティでは、独自の背景を持つスラングが「推し」を表現するために用いられています。これらの言葉は、時に日本語の「推しワード」とは異なるニュアンスや文化的背景を持っています。

“fave” (フェイヴ)|お気に入り

“fave” は “favorite” の短縮形で、「推し」を表す最も一般的で広範に使える表現です。特定の人物、キャラクター、作品など、あらゆる対象に対して「一番好き」「お気に入り」という意味で使用されます。

  • Xでの使用例
    • “My current fave anime character is Anya Forger.”
    • “She’s my fave singer right now, her voice is amazing.”

“stan” (スタン)|熱狂的なファン

“stan” は “stalker” と “fan” を組み合わせた造語で、”fave” よりも熱狂度が高い「激推し」や「熱狂的なファン」を指す言葉として定着しています。元々はアメリカのラッパー、エミネムの楽曲 “Stan” に登場する過剰なファンが由来です。近年ではより一般的に、対象への強い支持や献身的な応援の姿勢を示す言葉として、ファン自身が肯定的に使用するケースも増えています。

  • Xでの使用例
    • “I’m a huge stan of that K-pop group, their music is everything.”
    • “We stan a talented queen who speaks her mind!”

“bias” (バイアス)|K-POPファンの「推し」

“bias” は、特にK-POPファンの間で、グループ内で最も好きなメンバー、すなわち「推し」を指す特有の用語として広く使用されています。「特定の見方や好みに強く偏っている」という意味合いから転じて、このような用法が定着したと考えられます。

“bias wrecker” (バイアスレッカー) は、「2番目の推し」や、自分が最も推しているメンバー(bias)の地位を脅かすほど魅力的な他のメンバーを指す言葉です。

  • Xでの使用例
    • “My bias in SEVENTEEN is Hoshi.”
    • “Jungkook is such a bias wrecker, I can’t stay loyal to my bias V!”

“best boy / best girl” (ベストボーイ/ベストガール)|アニメ・漫画キャラへの「推し」

“best boy / best girl” は、主にアニメ、漫画、ゲームといった二次元の作品に登場するキャラクターの中で、最も好きな男性キャラクターを “best boy”、女性キャラクターを “best girl” と称する表現です。

  • Xでの使用例
    • “Who is your best boy in Jujutsu Kaisen?”
    • “Marin Kitagawa from My Dress-Up Darling is definitely best girl of the year.”

“husbando / waifu” (ハズバンド/ワイフ)|結婚したいほど好きな「推し」

“husbando / waifu” は、日本のインターネットカルチャーで生まれた「俺の嫁」という表現が、英語圏のファンに取り入れられ、変化した言葉です。結婚したいほど愛着のある男性キャラクターを “husbando”(husband に由来)、女性キャラクターを “waifu”(wife に由来)と呼びます。

  • Xでの使用例
    • “Levi Ackerman is my ultimate husbando.”
    • “Many anime fans claim Rem from Re:Zero as their waifu.”

“simp” (シンプ)|推しに尽くしすぎるファン (ややネタ的)

“simp” は、(特に異性の)「推し」に対して過度に尽くしたり、媚びたりするような行動をとるファンを指すスラングです。VTuberファンのコミュニティなどでは、推しへの強い献身や愛情を自虐的かつユーモラスに表現する際に、「自分はsimpだ」とネタとして使われることもあります。

  • Xでの使用例
    • “I’d donate my entire salary to my oshi, guess I’m a simp.” (しばしば皮肉や冗談として使われる)

“xoxo”|親愛の情を示す記号 (ネットスラング)

“xoxo” は “hugs and kisses”(ハグとキス)を意味する略号で、主に英語圏のチャットやSNS、Eメールの結び言葉として、親愛の情を示すために用いられます。Xはキスを、Oはハグを象徴しているとされます。

  • Xでの使用例
    • “Loved your stream today! xoxo”
    • “Thinking of you, [Oshi’s name], hope you’re well x”

日本語由来で国際的に使われる「推しワード」

日本のポップカルチャーが世界的に影響力を持つ中で、日本語の「推しワード」がそのまま、あるいはローマ字表記で海外のファンにも広まり、国際的なスラングとして定着する現象が見られます。これはファンが作品やカルチャーだけでなく、それを取り巻く言語表現にも魅力を感じている証です。

“Oshi” (推し)|日本語の「推し」がそのまま浸透

日本語の「推し」という言葉が、特に英語圏のVTuberファンやアニメファンを中心に、そのまま “Oshi” という形で広く浸透しています。日本のファンカルチャーへの理解や敬意を示す一種のマーカーとしても機能しています。

  • Xでの使用例
    • “My oshi is Gawr Gura from Hololive EN.”
    • “Who’s your oshi in this new anime series?”

“Yabai” (ヤバい)|強烈な感情表現

日本語の「やばい」が、その独特な多義性(非常に良い、非常に悪い、驚くべき、など)を伴ったまま “Yabai” として海外のファンにも使われています。感情の昂ぶりや事態の尋常でなさを表現する際に便利な言葉として認識されています。

  • Xでの使用例
    • “This new game update is YABAI! So many cool features!”
    • “My oshi’s surprise announcement was yabai, I screamed!”

“Kusa” (草)|笑いの表現

日本のインターネットスラングで「笑い」を意味する「草」が、ローマ字表記の “Kusa” として海外のファン、特にVTuberや日本のオンラインゲームの視聴者などに広まっています。

  • Xでの使用例
    • “That unexpected moment in the stream was pure kusa.”
    • “Kusa www, I can’t stop laughing.”

“Kawaii” (カワイイ) / “Sugoi” (スゴイ)|日本的な称賛

日本語の「かわいい」と「すごい」が、それぞれ “Kawaii”、”Sugoi” として、国際的にも広く知られ、特にアニメ、漫画、ゲーム、日本のポップカルチャー全般に関する文脈で頻繁に使用されるスラングとなっています。

  • Xでの使用例
    • “This fanart of my oshi is so kawaii!”
    • “Sugoi skills! That play was incredible.”

“Teetee” (てぇてぇ)|尊さを表す言葉の国際化

日本のVTuberコミュニティで「尊い」のくだけた表現として生まれた「てぇてぇ」が、海外のVTuberファンにも “teetee” という形で広まりつつあります。日本語の「尊い」が持つ独特の感情を表現する言葉として受容されています。

  • Xでの使用例
    • “Their spontaneous duet during the collab stream was full of teetee moments.”
推しワード主な意味Xでの使用例
英語由来
fave(favoriteの略)お気に入り、推し“My fave character is…”
stan熱狂的なファン、激推し“I stan this group so hard.”
bias(K-POP)グループ内で一番好きなメンバー、推し“My bias in the group is…”
bias wrecker(K-POP)最推しを脅かすほど魅力的な2番目の推し“He’s such a bias wrecker!”
best boy/girl(アニメ・漫画など)一番好きな男性/女性キャラクター“Who is your best boy from this anime?”
husbando/waifu(主に二次元)結婚したいほど好きな男性/女性キャラクター“My husbando is Gojo Satoru.”
simp推しに過度に尽くすファン(自虐的・ユーモラスに使われることも)“I’m a proud simp for my oshi.” (often ironic)
xoxo(hugs and kisses)親愛の情を示す記号“Great job today! xoxo”
日本語由来
Oshi(推し)応援している人、好きな人・モノ“Gawr Gura is my oshi.”
Yabai(やばい)すごい、最高、まずい(強い感情表現)“This concert was YABAI!”
Kusa(草)笑い“That moment was pure kusa.”
Kawaii(かわいい)“Her new outfit is so kawaii!”
Sugoi(すごい)“Sugoi performance!”
Teetee(てぇてぇ)尊い(VTuber同士の仲睦まじい様子など)“Their interactions are always full of teetee.”

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「推しワード」の生成、流行、及びその背景

「推しワード」は、単なる一過性の流行語ではありません。ファンコミュニティのダイナミズムと、より広範な社会文化的変化を反映する言語現象です。その生成と流行の背景には、近年の「推し活」ブーム、インターネットとSNSの進化、そしてXのようなプラットフォームが持つ特有の機能が深く関わっています。私が長年ネットを見てきた中でも、「推しワード」の進化の速さには驚かされます。

ファンコミュニティとネットスラングの進化

「推しワード」の多くは、特定のファンコミュニティ内部でのコミュニケーションから生まれ、ネットスラングとして進化・定着していきます。

「推し活」ブームの背景

近年の「推し活」の隆盛は、「推しワード」が活発に生成・使用される土壌を提供しています。背景には、コロナ禍における消費行動の変化や、SNSを通じたコミュニティ構築機会の増加、インフルエンサーの台頭や「好きなことで生きていく」という価値観の浸透などがあります。

ネットスラングとしての「推しワード」

「推しワード」は、オタク用語とネットスラングが密接に関連し、相互に影響を与え合いながら発展してきた側面を持ちます。ファンコミュニティでは、ファン同士の口コミや情報共有を通じて、新しい言葉や独特の表現が自然発生的に生まれ、共有・洗練され、やがて広まっていきます。

言葉の歴史的変遷

「推し」に関連する言葉も時代と共に変わってきました。「おたく」という言葉の登場以前は「マニア」などの呼称が一般的でした。「推し」という言葉も元々はアイドルファン周辺で使われ始めたものが広まったとされています。「〇〇しか勝たん」は2019年頃、「尊い」のオタク的用法は2014年頃から見られるようになるなど、それぞれの言葉が特定の時期に広がりを見せています。

X(旧Twitter)トレンドとの関連性

Xのトレンド機能は、「推しワード」の認知度向上と使用促進に大きな影響を与えています。

トレンドの仕組みと「推しワード」

Xのトレンドは、特定の時間内に多くのユーザーが言及している話題やキーワードをリスト化したものです。ファンによる「推し」の誕生日のお祝いなどで関連キーワードを含んだツイートが急増すると、トレンド入りすることがあります。トレンド入りした「推しワード」は、ファンダム外のユーザーの目にも触れる機会が増え、言葉自体の認知度向上やさらなる使用へと繋がります。

ハッシュタグキャンペーンと「推しワード」の拡散

企業がX上で展開するハッシュタグキャンペーンも、「推しワード」やファンカルチャーに親和性の高いものが多く見られ、これらの言葉の拡散に一役買っています。これらのキャンペーンは、特定のハッシュタグと共に「推しワード」が使用される機会を増やし、言葉の認知度向上や流行に寄与します。

トレンド参加の作法

トレンドになっているキーワードを自身の投稿に含めることで、その話題に参加し、より多くのユーザーの目に触れる機会を得ることができます。しかし、Xの利用規約やルールを遵守し、無関係なキーワードやハッシュタグを無理に組み込むスパム行為や、公序良俗に反する内容は避けるべきです。

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「推しワード」使用時の留意点とコミュニケーション

「推しワード」は、ファン同士の連帯感を高める素晴らしいツールですが、その特殊性ゆえに誤解を生んだり、意図せず他者を傷つけたりする可能性も秘めています。私がXで心地よく「推し活」をするために常に心がけているのは、言葉の背景を理解し、相手への配慮を忘れないことです。

文脈理解と適切な使用

「推しワード」を効果的に使うためには、それぞれの言葉が持つ意味やニュアンス、そしてそれが使用される文脈を正しく理解することが求められます。

言葉の多義性とニュアンスの把握

多くの「推しワード」は、特定のコミュニティや状況下で独自の意味合いを持ちます。例えば、「しんどい」はポジティブな感情を表すために使われます。これらの言葉の背景にあるニュアンスを理解せずに使用すると、意図が正確に伝わらないことがあります。ファンコミュニティ内での使用例を観察し、言葉が持つ含意を学ぶ姿勢が重要です。

相手への配慮

「推しワード」の中には、個人のスタンスや感情を強く表明するものがあり、その使用方法には特に慎重さが求められます。「同担拒否」という言葉は明確な意思表示ですが、表現方法によっては他者に威圧感を与えかねません。相手や状況に応じた使い分けが肝要です。

ポジティブなファン活動とオンラインエチケット

Xを楽しく安全なファン活動の場とするためには、一般的なオンラインマナーに加え、ファンコミュニティ特有の文化や暗黙のルールを尊重することが重要です。

基本的なX(旧Twitter)利用マナーの遵守

プラットフォームの規約に反する行為、例えばスパム行為は避けるべきです。オンラインでの交流においては、個人情報の取り扱いに最大限の注意を払いましょう。自身の個人情報を安易に公開せず、他者の個人情報を詮索したり同意なく拡散したりする行為は厳に慎むべきです。

ファンコミュニティ特有の注意点

交流を始める前に相手のプロフィールを確認し、「同担拒否」のスタンスや「地雷」(相手が不快に感じる可能性のある要素)の有無を把握することは、トラブルを避けるために有効です。自分の「推し方」が絶対ではないことを認識し、他者の推し方や価値観を否定する発言は避けるべきです。根拠のない噂や誹謗中傷に繋がるような言動は決して許されません。

著作権・肖像権への配慮

公式の画像や映像を無断で使用する行為は、著作権や肖像権の侵害にあたる場合があります。推しの顔写真をXのアイコンにする場合も、権利者からの許諾がなければ問題となることがあります。ファンアートの公開など二次創作活動においても、原作の権利に配慮した行動が求められます。

炎上リスクの認識と回避

Xはその拡散性の高さから、些細な言動が意図せず大きな騒動(炎上)に発展するリスクを常に孕んでいます。イベント会場で見かけた他のファンのマナー違反をSNS上で名指しで批判する行為は、たとえ事実でも問題視され炎上を引き起こすことがあります。発言には慎重さが求められます。

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まとめ|X(旧Twitter)における「推しワード」の活用と理解

この記事では、X(旧Twitter)を中心に見られる「推しワード」について、その種類、生まれる背景、そして使う上での心構えなどを、私の経験も交えながらお伝えしてきました。「推しワード」は、ファンカルチャーにおいて非常に多面的な意味を持ち、Xというプラットフォームがその文化形成に大きな影響を与えていることがお分かりいただけたかと思います。

「推しワード」は、ファンが「推し」に対して抱く熱い気持ちを表し、仲間と共有するための大切な言葉です。同じ「推し」を応援する人たちを繋げ、コミュニティの絆を強くする力を持っています。これらの言葉が生まれ、広まり、変化していく様子は、ファンカルチャーだけでなく、社会全体の動きやテクノロジーの進化を映す鏡のようです。

Xのリアルタイム性や拡散力、ハッシュタグといった機能は、「推しワード」が生まれ、広まり、ファンの間で定着していく過程で決定的な役割を果たしています。このプラットフォームの特性を理解することは、「推しワード」を上手に使いこなし、ファンカルチャーの奥深さを知る上で欠かせません。

「推しワード」は、これからもファンカルチャーの発展や社会の変化、新しい技術と共に、絶えず生まれ変わり続ける「生きている言葉」です。新しい「推し」の形が登場すれば、それに応じた新しい言葉も生まれるでしょう。大切なのは、これらの言葉を使う際に、その言葉が持つ力と、それを受け取る相手への敬意を忘れないことです。思いやりを持ったポジティブなコミュニケーションを心がけることで、Xは私たちにとって、より豊かで楽しいファン活動の場であり続けるはずです。

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